老体と夜行バス(老人と海)

遠征が決まった。弾丸である。

 

先々月より発表された、「ブブゼラ付きチケット18,000円」「人権のない(可能性のある)劇場」「当初のコンセプトと乖離した企画およびキャスティングにより生じたプチ炎上」「発表から公演まで風の如しすぎていろいろ不安」等々で一躍有名になった件のステである。

 上記ステの原作たるジャンルは私も若干は嗜んでいたものの、舞台まで追いかけるつもりは毛頭なかった。主役級キャストがマイスウィート推しであることを知っても、なんとなく食指が動かなかった。

推しへの向き合い方にも波があるし。カワイイカワイイしている時と、虚無っている時と、虚無っていることを理解(わか)りつつカワイイカワイイしている時などがある。

 

なぜ遠征を決めたか。

ステ公式がアップした収録風景動画が思いのほか良かったからだ。推しのパフォーマンスが大分いい感じだった。グッドルッキング推し。

同行者の友人が案外乗り気になってくれたので行けることになった。うれしいな。ついでに友人の推しの出演舞台とハシゴすることになったし、半年前に上京を見据えて手配していた温泉のチケットももしかしたら消費できそうなのでwinしかない。

ティウンティウンって懐かしくないですか。ふふ。

 

遠征を決めてからは早かった。

公演のハシゴ可能な日程決め、チケット手配、夜行バス手配等々。地方民である我々、幸いにも休暇申請不要なスケジューリングを成功させた。あとは犠牲になるのは金と体力だけだ!やったね!

 

…推しががんばって(?)慣れない(かもしれない)テンポの曲を歌う。メディアが入ったからか事務所にスタイリングされた感のある変な柄のシャツを着ていたが、きっとこれは普段の彼の趣味じゃないだろうなと思いながら。推しが頑張って演じて歌うのだ。ダンスも多少あるだろうが問題ないだろう。推しが、頑張って、歌う…。はあ…。

あと推しのライバル的ポジションのキャストさんのポテンシャルがすごかった。肩の抜け感あるシャツの着こなしとか髪結わえてるのとかツボツボのツボだなと理解(わか)りました。笛!の世界から出てきたのかもしれない。かわいい。

は~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~たのしみ… 

遠征決めてから仕事が捗ったり捗らなかったり忙しいし、休日出勤も苦じゃないし、旧知と別れの時期が近付いているのを悲しんでいる暇がないのが有難かったり、いいことしかない。

今が人生で一番楽しいかもしれないな。一番ではないかもしれないけど、推しのいる人生と推しのいない人生、比べるまでもない。

 

例のごとく脱線しましたが、数年ぶりの夜行バス楽しみです。10日前にしてもう荷造りを始めてしまったくらいだ。今日もダイソーでネックピローを調達してきた。

すぐ寝られるタチではないし(タチ…?)疲れるだけなのは分かっているのだけど、夜行バスという概念がどうにもワクワクを駆り立てる。

(そういえば学生時代に一度だけ夜行列車に乗ったことがある。決して寝心地は良くなかった。寝る前に買い込んだぬれおかきを食べ過ぎて腹パンッパンになったのが敗因。)

 

人間は愚か。しんどいと分かっているのにまたしんどい目に自ら遭いに行く。