ダイドーの自販機のような

大人になってから、ダイドーの自販機は尊いなと思うようになった。

田舎にいた頃はちょっと馬鹿にしていた。

今にも朽ちそうな古ぼけたカーテンに閉め切られた廃業済みの個人商店の軒下でひっそりと自販機だけは営業している。

毎日のようにCMで見かける飲料が並ぶコカコーラなどの自販機と比べてどうにも間が抜けているように見えたのだ。

 

さて、今となっては毎日のようにMIUを飲んでいる。海洋深層水のなんちゃら。

飲みやすくておいしい。エビアンの次に好きだ。エビアンも非常に好きだ。

MIUは味のない水と味のない炭酸水と味のあるいくつかの水が横並びで売っているので、通勤から始業までの間に眼鏡を装着しない私はたまにボタンを間違える。

あっちゃ、味ある方の水買っちゃったよ~~ って普段は味のない水を飲んでますアピールをごく稀にする。味のない水を飲んでるだけで威張るのはデブの証拠だぞ。

嘘です。水うまいし。

何より不器用なもので味ある水(というか糖分を含む飲料)を飲むと書類をベタベタにする気がしてなんか嫌なだけだ。

ダイドー。さらっとしぼったオレンジはかなり好き。今日も飲んだ。

 

追記。水をゴクゴクおいしいなと飲む瞬間、しばらく前にテレビでみた、世にも奇妙な物語原田泰造が出てる「誘い水」って話を思い出す。

あの話が印象的でいまだにちょくちょく思い出すんですが、以前この話のことを職場の友人(子持ち)にしたら案の定、お前の話が下手すぎて面白くない的なことを言われた。好きだ。